基礎知識シリーズ(1) 【 医院開業時の税理士(会計事務所)の選定 】
1、税理士は「依頼者の立場や利益を守って仕事をしてくれるかどうか」が一番の選定ポイント! 2、得意・不得意の分野があるので、医院経営のことがわかるかどうか、必ず事前に確認を! 3、質の良い税理士とつきあえるか否かが、経営の重要な要素。慎重に選定しましょう! |
1、会計事務所、税理士の選定の判断基準
会計事務所、税理士(以下税理士と略称)の役割の中心は、「税務申告のお手伝い」です。
もちろん、税理士のサポートなしでも税務申告は可能です。 しかし、その要領や節約対策は税理士の得意部分です。
したがって、税務の専門家である税理士を利用するのが結果として賢い税務申告になるでしょう。
さて、税理士は大学や専門学校で勉強して税理士試験をパスした方と、税務署の職員出身の方と2タイプあります。
前者は、クライアントの要求に敏感に反応する人が多く、逆に後者は納税事務の事務手続きのお手伝いがメイン、
という印象があります。
医院クリニックの経営に関しては、「クライアントの立場に立って仕事をしてくれる税理士かどうか」が
一番の選定ポイントです。
先生方は、医療機関の経営で税理士を活用するわけですが、税理士も得意・不得意の分野があるので、
注意が必要です。 MS法人や一人医療法人の制度も分からない税理士などは問題外です。
医療経営のことがわからない税理士は、ます積極的にアドバイスをしません。 聞けば答えが返ってきますが、
こちらから聞かないとまず教えてくれません。
医療経営に特化している会計事務所、税理士がいます。 これらを利用するのも無難な方法です。
とにかく会計事務所、税理士の選定は慎重にしてください。
2、会計事務所、税理士とのつきあいの仕方
通常、先生方は翌月10日ぐらいまでに帳票を会計事務所や税理士(以下税理士と略称)さんに渡され、
月次試算表を作成してもらいます。
税理士さんによっては、この月次試算表を出さないところがありますが、税務申告の時期に一括して出そうとする
税理士とはつきあわないほうがいいでしょう。 税務事務処理にやや雑さがあるからです。
開業初期は損益分岐点に到達するまでは、月次試算表をもとに、さまざまな分析と対策が必要です。 そのもとになる月次試算表が出ないような税理士は論外です。 そのような税理士からは節税上のアドバイスもほとんどありません。
税理士は医院経営のパートナー的役割があるのです。 税理士とのつきあいは、今後のクリニック経営にあたって
本当に大切な要素ですので、慎重に判断してください。
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