【 医院・クリニック開業の成功を決める9つのポイント


医院クリニック開業の成功を決める9つのポイント





ポイント1  基本構想の確立

 開業を思い立ったら、まず 「どんな診療所(医院、クリニック)を創るのか」 を考えて下さい。
具体的には 「自分はどんな医療サービスをするのか」 、そのためには 「どれぐらいの規模の診療所なのか」 「何人のスタッフを使うのか」 「どれぐらいの資金を使うのか」 を、イメージしてください。 このイメージ(基本構想)を持つことが開業準備を進める上で重要です。 なぜなら、このイメージが開業の諸準備を進める上で指針となり、各種の作業内容を決める判断基準となるからです。 このイメージが湧かないときは、開業準備に精通した人のアドバイスを得て、そのイメージを持つことです。 自分だけで悩まないで、他人の力も借りて開業準備を進めることです。

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ポイント2  開業場所(物件)の選定

 開業を成功させるためには、1にも 2にも開業場所(物件)の選定です。 開業を成功させた先生の9割以上がそう話します。 多くの商売は、開店場所(立地)を非常に重要視します。 開業場所(物件)が良いか悪いかは、開業の立ち上がりの早さに影響します。 場所が悪ければ、いくら良いサービスをしてもなかなか患者さんが増えません。 患者さんが増えないと経営は安定しませんし、場合によっては閉院に至るかもしれません。 それを避けるために、開業場所は慎重に選択する必要があります。

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ポイント3  診療圏調査の実施

 診療圏調査は、その場所(物件)で医院又はクリニックの開業ができるか、そして成功が見込めるかを調査し、判断するものです。 ズバリ、この調査をしないと成功する開業ができません。 なぜなら、この調査は開業準備および開業後の医院経営の基礎資料になるからです。 どのような設備を持ち、どれぐらいの規模で医院、クリニックを作るか、またどのような医療サービスをするかの決定は、すべてこの調査を基に行います。 この調査が基礎になるのです。

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ポイント4  事業計画の検討

 開業に当たっては、事業計画を的確に立案しなければなりません。 事業計画の検討とは、診療圏調査を基にどの程度の規模、内容の医院又はクリニックを作るのか、その為にどの程度の資金を用意するか、そしてそれによる事業の推移はどのようになるのかを具体的に検討するのです。 事業計画の目的は、先生の開業の全体像を具体的な数字(主として資金面)として掴むことにあります。 これをする事により開業における資金面の具体的な計画を立てることができます。

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ポイント5  資金計画の立案

 事業計画の検討をしたなら、それを基に資金計画を立てます。 どれぐらいの資金が必要か、その資金をどこからどのように調達するか、事業計画で立案した事業予測を基礎にしながら組立てます。 開業には多額の資金が必要です。 その資金を無理なく安全に用意するため、どれぐらいの資金をどこから調達するのかを考えます。

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ポイント6  物件の契約

 物件の契約とは、開業場所を特定の物件に確定する事をいいます。 つまり、特定の不動産を借りたり買ったりすることです。 この契約をする前に、上記の診療圏調査、事業計画の検討、資金調達を 必ず しておかなければなりません。 見切り発車は危険です。 後日のトラブル防止のために、必ず診療圏調査、事業計画の検討、資金調達の目途を付けてから、問題がないことを慎重に検討した上で、物件の契約をしてください。

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ポイント7  建築・内装の実施

 医院、クリニックの開業は、大きく2つの形に分かれます。 まず、一戸の建物を建築してそこで開業する形(戸建て開業)。 もう1つは、ビルの1室を買うなり借りるなりして、そこで開業する形(ビル診、テナント開業)です。 「戸建て開業」 では、建物の建築という大きな作業が出てきます。 ここでのポイントは、良い設計士、良い建築業者をどう選ぶかという点にあります。 「ビル診」 では、良い内装業者をどう選んでいくかがポイントになります。

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ポイント8  広告宣伝の計画

 告宣伝は開業にとって非常に重要な作業です。 広告宣伝をしないと自院を知ってもらえません。 自院を知ってもらえないと、患者さんに来てもらえません。 患者さんに来てもらえないと経営は成り立ちません。 広告宣伝をする意味はその点にあります。広告宣伝は、まず「自院を知らせる」点に核心があるのですが、その知らせ方にテクニックが必要なのです。 HP、ブログ、ツイッター、駅前看板、ポスティング等、各種のものがあります。 それをどう選択していくかが広告宣伝計画の大きな要となります。

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ポイント9  スタッフの募集

 開業が成功するかどうかは、スタッフの選択で決まるといっても過言ではありません。 どのような人材を選ぶか、始めに構想を固め公募します。 紹介などによって選択するのも良いでしょう。 スタッフ募集のポイントは面接にあります。 ここでも経験豊富な人(開業コンサルタント、社会保険労務士、中小企業診断士等)のアドバイスを受けながら面接に望むと良いでしょう。

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開業





*上記に関するご質問は、下記連絡先までお問合せ下さい。

「 開業場所研究会 」 運営会社
テナントアシスト・ウイン株式会社
Email:fukui@tenant-aw.jp

富士山

医療テナント誘致の診療圏調査とは 】(医療ビル管理関係者向け)


医療テナント誘致診療圏調査とは 】





 医療ビルや医療モールを企画し建築する場合、まず行うことが「医療テナント誘致診療圏調査」です。
この場所で、医療ビル・医療モールを建築した場合、はたしてテナントが入るか、基礎的な判断を行う調査です。この調査により、建築企画の妥当性や建築の有用性を検証します。

医療ビル・医療モールの建築計画の場合、いくつかの段階を踏むのが通常です。

まず、準備的な企画の場合は、「医療テナント誘致簡易診療圏調査」をします。
そして、本格的な企画や実施企画に入る場合には、「医療テナント誘致診療圏調査」を実施します。


医療テナント誘致診療圏調査


(1) 医院クリニックが開業する場合、一般企業が行う市場調査に当たるものが「診療圏調査」です。

医療ビルや医療モールはテナントとして医院クリニックが入るので、診療圏調査をして医院クリニックの
開業の適否をチェックして、それを元に誘致の可能性を検討するのです。
これが医療テナント誘致診療圏調査で、誘致調査の基本形となります。



(2) 診療圏調査は次の内容です。

ⅰ,人口動態調査
ⅱ,競合施設調査 (競争相手の内容調査)
ⅲ,推定患者数調査 (1日あたりの患者数を調査)
ⅳ,聞き取り調査
ⅴ,現地調査



(3) 当研究会が行う調査の特徴は次の点にあります。

ⅰ,データの精度の高さ
  *30件以上の実例をもとに、精度を追求しました。
ⅱ,聞き取り調査の実施
  *他社ではこの調査をほとんど実施していません。
ⅲ,実施例の多さ
  *30件の実例をあげています。


医療テナント誘致簡易診療圏調査


(1) 医療テナント誘致簡易診療圏調査は、上記1)の調査の簡易版です。

簡易的な調査をして、計画実施の方向性を検討します。



(2) 内容

ⅰ,人口動態調査
ⅱ,競合施設調査
ⅲ,推定患者数調査
ⅳ,実地調査


最後に 

 精度の高い医療テナント誘致調査のポイントは、
「経験」と「精度の高いデータ収集」、そして「実地調査の実施」の3点です。
この3点を押さえて初めて誘致調査といえます。 安易な建築計画は失敗を招きますので、
ぜひ誘致調査をして医療ビル・医療モール計画を進めてください。


**下記に調査書(抜粋)の見本を掲載いたしました。詳しい資料をご覧になりたい方は、
こちらのアドレス( fukui@tenant-aw.jp )までお気軽にご連絡ください。





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【 医院・クリニックの開業を失敗させない重要ポイント 】


医院クリニック開業を失敗させない重要ポイント 】





多くのお金と時間を投入して開業する以上、失敗を避けないといけなせん。
次の点を頭に入れて開業を進めてください。


1.開業場所物件)を厳選すること

この点は、非常に大事です。
一番大事な開業準備の作業だと考えます。
先生の腕が良くても、場所が悪ければ、成功するまでに長い時間がかかります。
特に近年は、その傾向が強いです。
しかし場所(立地)が良ければ、成功は短期間で達成できますし、少なくとも失敗はありません。
これについては、開業した先生の多くが口を揃えて断言します。
では、どのように開業場所を厳選すればいいでしょうか。

まず、①的確かつ多くの物件情報を得る必要があります。
次に、②その物件が開業に適するかどうか、精密に調査する必要があります(診療圏調査)。
以上の①②を満たしてはじめて開業場所を厳選したと言えるのです。

開業させるには3つのポイントを押える必要がありますが、この開業場所の厳選は特に大事ですから書きましょう。

色々な商売において、場所(立地)が重要だということは昔から言われてきました。
医院・クリニックも商売の一つです。したがって場所が大事な事は同じです。
成功している医院・クリニックを見るとやはりその場所(立地)は良いのが大半です。
よく目立ち、前面の道路の交通量が多く、活気のある環境下にあります。つまり、わかりやすく
人が多く集まりやすい場所といえます。これが失敗しない開業場所のポイントです。
より詳しく言うと、「よく目立つ」という点は、人々からの認知が簡単だということです。
そして、「人の流れがある」という点は、人の導線が確立されているということです。
「活気がある」という点は、人が集まりいわゆるエネルギーがあるという場所です。
このエネルギーがあるという点は抽象的ですが、要するに人が多く集まるということは魅力があるということです。


2.適切な事業計画を立てること

医院クリニックの開業も、事業を起こすことに他なりません。

その事業が適切に行われるためには、その事業内容を具体的・詳細にイメージする必要があります。
そのイメージは、まず「どんな医療サービスをするのか」、「その為にはどのくらいの規模内容の医院クリニックを、何人のスタッフを使い、どれくらいの資金を投入して実現していくのか」を、考えることです。
それをベースにして、詳細な事業計画を立てることです。
その事業計画に基いて、開業準備を進めるのです。

新規事業は、人・物・お金を用意し、それを使ってその事業の目標達成をめざすものです。
その中で、特にお金は事業の達成にとって重要です。
先生が医院、クリニックの経営者としてスタートするのですから、その事業をお金の面で把握する必要があります。
どれくらいのお金を用意し、それをどう使うか、そして使ったお金をどのように回収していくか、
それを各種の数字(必要金額)で整理し、把握しなければなりません。これが事業計画です。
この事業計画を作らなければ、計画的な事業の遂行は困難となります。
つまり、開業の成功は見込めないのです。
その意味で、事業計画の立案は非常に重要な開業準備の作業になるのです。


3.集患増患に力を入れること

最後に、「集患・増患」は、医院クリニックの経営を維持する上で、常に力を力を入れるべき作業だと思います。

なぜなら、患者さん(お客さん)来なければ、経営は成り立ちませんし、患者さんが増えていかなければ、
医院クリニックの発展は望めないからです。
医業は営利目的ではないといいますが、やはり収益拡大を常に目指さなければなりません。
収益拡大により、優れた医療サービスが的確に実現でき、より進んだ医療サービスを提供していけるからです。
そして、その意味で収益拡大は不可欠なのです。その収益拡大を実現するのが、「集患・増患」です。

集患・増患対策は、本当に非常に重要な経営課題です。
従来、医療機関において、集患・増患をそれほど重要視してこなかった傾向があります。
歯科業界では、早くから集患増患対策を経営の最重要課題と考えていました。
歯科業界は競争が非常に激しかったからです。医科においても、その傾向が現れてきました。
したがって、集患・増患対策は、歯科医院と同じように最重要課題になってきたと考えられます。

その他、集患・増患対策は、仕事を進める上でも大事だと考えられます。
なぜなら、患者さんに多く来てもらうことは、仕事をする上での励みや喜びになるからです。
多くの患者さんが来て、その医療サービスに対する評価の声を多く聞くことは、仕事をする上で、
何事にもかえがたい喜びになると思われるからです。その意味でも、集患・増患対策は大事だと考えられます。
それでは、具体的に効果的な集患・増患対策は、何があるでしょうか。

今日では、ホームページの作成が最重要ポイントになると考えています。
なぜなら、費用をかけずに効果的な集患・増患ができるからです。
ホームページにブログやフェイスブックを連携させればより効果の高い、集患・増患対策がはかれると思います。
このホームページ作成とブログは必須の集患・増患対策です。

次に、効果的な集患・増患対策としては、「院内パンフレット」の作成が上げられます。
院内パンフレットとは、自院を簡潔に紹介した、パンフレットです。
多くの医院・クリニックでは、作っているでしょうが、その内容について練られていない面が見受けられます。
効果的な自院の情報を提供する道具としてその内容は、練る必要があります。
この院内パンフレットも、ホームページと連携するとより効果が上がるでしょう。

その他、集患増患対策としては、色々あげられますが、まずこの2点は必ずやるべき対策です。
今後注目を浴びてくると思われる集患・増患対策に、「院内イベントの実施」も出てくるだろうと思われます。

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